株式会社ビリーブ

【施工管理】入札の一般競争/総合評価方式対策について

建築分野の公共工事における一般競争入札および総合評価方式への対策は、「価格対応力」と「技術提案力」の両輪で考えることが重要である。

 

まず一般競争入札(価格競争型)では、設計図書の精読が勝敗を分ける。

図面数量だけでなく、特記仕様書、施工条件明示書、仮設条件、近隣環境、稼働中施設の有無などを精査し、実際の施工リスクを洗い出すことが不可欠である。

特に改修工事では既存不適合、アスベスト、設備干渉などの潜在リスクを織り込んだ原価構築が求められる。

積算では公共単価と市場単価の使い分け、下請見積の妥当性検証、共通仮設費・現場管理費での利益確保がポイントとなる。

また最低制限価格の推定には、同種工事の過去落札率や発注者の傾向分析が有効である。

 

一方、総合評価方式は価格と技術を総合的に評価する制度であり、特に国土交通省や各自治体発注工事で広く採用されている。

ここでは「具体性」と「実現性」が評価の核心となる。

技術提案は、①工事特性の把握、②課題抽出、③具体的対策、④効果の数値化、という構造で整理することが望ましい。

例えば「安全に配慮する」といった抽象表現ではなく、「通学時間帯は搬入を停止し、誘導員を増員配置する」など定量的に示す必要がある。

品質確保(コンクリート打設管理、防水施工管理)、第三者災害防止、工程短縮、環境配慮は評価されやすいテーマである。

 

さらに重要なのは価格と技術のバランスである。

技術点を高水準で確保しつつ、価格は過度に攻めすぎない戦略が安定的に有効である。

加えて、過去の同種工事実績や工事成績評定点を活用し、自社の施工能力との整合性を示すことが信頼性向上につながる。

 

総じて、一般競争では「精緻な原価管理」、総合評価では「発注者目線の具体的提案」が成功の鍵となる。