株式会社ビリーブ

【施工管理】建築施工管理の新人育成で大切にしたい3つのポイント

建築施工管理の新人育成で大切にしたい3つのポイント

建築現場を支える施工管理職。

現場の品質・工程・安全を守る“司令塔”のような存在ですが、そんな重要な役割を担う新人をどう育てていくか――これは多くの企業や現場で共通の悩みではないでしょうか。
最近は若手の離職も増えており、「どうすれば新人が早く育ち、現場に定着してくれるのか?」を真剣に考える時代になっています。

今回は、建築施工管理の新人育成における3つのポイントを紹介します。


1. 「教える」より「一緒に考える」姿勢を持つ

新人に対して、つい「これはこうやるんだ」と答えを教えたくなるものです。

しかし、それだけでは自分で考える力が育ちません。
大切なのは、「なぜそうするのか?」を一緒に考える時間をつくること。

例えば、「今日の段取りはどんな順番でやる?」と質問してみるだけでも、新人の思考を引き出せます。

失敗してもいい環境で、考える習慣を育てることが、将来的な自立につながります。


2. 「現場の空気」に慣れさせるサポートをする

新人が最初に戸惑うのは、図面よりも“現場の雰囲気”です。

職人さんとの距離感、言葉遣い、現場のルールなど、教科書には書かれていないことが多いですよね。
ここで大切なのは、先輩がクッション役になること。

たとえば、打ち合わせの前に「この職長さんはこういうタイプだから、こう伝えるといいよ」とフォローするだけでも、新人の安心感は大きく変わります。
現場の人間関係に慣れることは、長く働く上で最も重要なステップの一つです。


3. 小さな成功体験を積ませる

建築施工管理の仕事はスケールが大きく、全体像をつかむまで時間がかかります。

そこで意識したいのが、「小さな成功体験」を積ませることです。
たとえば、「今日の安全朝礼を任せる」「写真管理をやってみよう」といった、手の届く範囲のタスクから挑戦させる。
その成果をしっかり認めて「よくできたね」と声をかけるだけで、新人のモチベーションはぐっと上がります。

人は“できた”という実感があるときに最も伸びるものです。


おわりに

新人育成で最も大切なのは、「即戦力にする」ことではなく、「現場を好きになってもらう」ことです。
建築施工管理の仕事は大変な分、やりがいも大きい職種。

完成した建物を見上げたときの達成感は、他では味わえません。
だからこそ、最初の一年で“現場の面白さ”を伝えることが、育成の最大のポイントだと思います。

新人が安心して挑戦できる環境をつくり、一歩ずつ成長をサポートしていきましょう。