こんにちは。ビリーブです。
今回は、建設・不動産業界の有休取得率についてのお話です。
働くうえで気になるポイントのひとつが「休みの取りやすさ」。
特に有給休暇(以下、有休)は、心と体をリフレッシュし、仕事のパフォーマンスを上げるうえでも欠かせない存在です。
とはいえ、「建設業界や不動産業界って忙しそう」「休みにくいんじゃないの?」という声も多く聞かれます。実際のところ、どうなのでしょうか?
業界全体の有休取得率は?
厚生労働省が発表した「令和5年就労条件総合調査」によると、全産業の平均有休取得率はおよそ62.1%でした。
一方、**建設業界の有休取得率は約44.6%**と、全体よりやや低め。
不動産業界は、企業によって差が大きいものの、平均では55%前後といったデータもあります。
こうした数字だけを見ると、たしかに「取りにくい」と思われがちですが、近年はこの流れに変化が生まれつつあります。
なぜ有休が取りづらいのか?
建設業界では、工程管理の厳しさや納期のプレッシャー、繁忙期の偏りなどが理由で、なかなか有休が取りにくい現実がありました。
不動産業界でも、土日や祝日にお客様対応が集中する関係上、平日のみの有休取得が難しいケースも見られます。
ですが近年では、働き方改革やワークライフバランスの推進によって、「休める職場づくり」への取り組みが広がっています。
少しずつ進む改善の動き
建設業界では、2024年の「働き方改革関連法」により、時間外労働の上限規制が本格適用されました。
これにより、現場全体のスケジュールの見直しや、余裕のある働き方を意識する企業が増加。
また、不動産業界でも「シフト制の柔軟化」「有休の計画的付与」などの制度を取り入れる企業が増えています。
実際に、以下のような取り組みも見られます。
・有休を使いやすい雰囲気づくり(上司からの積極的な取得)
・チーム制による業務分担で、休んでも支障が出にくい体制
・年末年始や夏季にまとまった取得を奨励
こうした取り組みによって、有休消化率が70%以上となっている企業も出てきました。
企業選びでは「制度+風土」もチェック
有休取得については、「制度としてあるかどうか」だけでなく、実際に取得しやすい空気があるかどうかも重要です。
採用情報を見る際は、
・有休取得実績(平均取得日数)
・連休の取りやすさ
・社員の声や口コミ
などを参考に、「制度」と「風土」の両面をチェックすると安心です。
まとめ:変わりゆく業界、働きやすさのカギは“柔軟性”
建設・不動産業界は、「きつい」「休めない」といったイメージがあるかもしれません。けれども、今は働き方の見直しが進む真っ最中。
以前よりも休みを取りやすい環境へと着実に変化しています。
これから転職や就職を考えている方は、「自分の時間も大切にできる働き方ができるか?」という視点を持つことが、長く気持ちよく働くための第一歩です。