こんにちは! ビリーブの藤井です(^^♪
本日は 指差呼称の重要さとフェーズ理論 についてです。
指差呼称(しさこしょう・ゆびさしこしょう)とは
作業者が対象物や状況を指差し、声に出して確認する行為です。
日本国有鉄道(現JR)の蒸気機関車の運転士が、信号確認のために「信号、緑」と声に出しながら指を差すことで、見落としを防ぎ、安全運行を確保するために始めたとされているようです。
シンプルでありながら効果的な方法として、建設業をはじめ、様々な産業で安全確認のために活用されています。
この指差呼称の効果を説明する理論の一つに、「フェーズ理論」があります。
フェーズ理論とは
フェーズ理論とは、人間の意識レベルを5つの段階に分けたものです。
フェーズ 状態
フェーズ0 脳が完全に休んでいる状態(睡眠など)
フェーズ1 疲労や居眠りなどで意識が低下している状態
フェーズ2 普段通りの意識レベルで、リラックスしている状態
フェーズ3 集中力が高まり、作業意欲も旺盛な状態
フェーズ4 興奮状態やパニック状態で、冷静な判断ができない状態
指差呼称とフェーズ理論の関係
指差呼称は、作業者の意識レベルをフェーズ3に高める効果があると考えられています。
指差し
対象物を指差すことで、注意を引きつけ、意識を対象物に向けます。
呼称
声に出して確認することで、記憶を呼び起こし、意識をさらに高めます。
指差しと呼称を同時に行うことで、視覚、聴覚、運動感覚が統合され、より確実な確認につながると考えられています。
指差呼称の重要性
建設現場では、高所作業や重機操作など、危険を伴う作業が多くあります。
指差呼称を徹底することで、作業者の安全意識を高め、ヒューマンエラーを防止することができます。
指差呼称の注意点
形骸化の防止
指差呼称が単なるルーティンワークになってしまうと、効果が薄れてしまいます。
常に目的意識を持ち、対象物や状況をしっかり確認することが重要です。
確実な動作
指差しや発声を曖昧に行うと、確認漏れにつながる可能性があります。
確実な動作と丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
継続的な実施
指差呼称は、一度行っただけで効果が持続するものではありません。
作業の度に継続して行うことが大切です。
まとめ
指差呼称は、フェーズ理論に基づいた安全管理手法であり、建設現場における労働災害防止に重要な役割を果たします。
指差呼称を徹底することで、作業者の安全意識を高め、ヒューマンエラーを減らすことができます。
いかがでしたでしょうか。
思い返せば退勤時、足元のヒーターを消したことの確認で、指差呼称してました(^^♪
火の元など、やはり危険だと認識していることは自然としちゃいますね
施工管理においても、フェーズ3になりやすい現場の環境づくりをするには?など考えるきっかけにしてみてください。
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